救急診療を含む幅広い小児外科診療
当科では、小児外科領域の疾患をお持ちの(または疑われる)患者さんに幅広く対応いたします。救急診療についても原則として24時間体制で対応しています。
受診方法
緊急時を除き、初診、再診とも予約制となっております。
・通常の初診予約
原則としてかかりつけ医療機関の紹介状をお持ちの上、病院代表(03-3400-1311)へお電話いただき、小児外科外来受付にて月、水、木曜日の予約をお取りください。
・緊急の場合、当日の受診希望
病院代表(03-3400-1311)より平日日中は小児外科外来、夜間休日は救急外来へご相談ください。
※医療機関の皆さまへ
当科では緊急でのご紹介に対応するため、医療機関専用の小児外科ホットラインを設置しており、小児外科医師が原則24時間365日対応いたします。
またweb診察予約、医療連携課経由のご予約も承っております。
詳細につきましては、当院医療連携課(03-3400-0471)へお問い合わせください。
予定小手術入院(2泊3日)について
鼠径ヘルニア・陰嚢水腫、停留精巣・移動性精巣、臍ヘルニア、体表腫瘤等の手術の場合は、手術の前日入院、翌日退院の2泊3日入院となります。
入院病棟は小児病棟で、4人部屋または個室、保護者の付き添い入院またはお預かり入院をお選びいただけます。お預かりの場合は、6時から22時までご面会可能です。
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当科で行う検査
超音波検査(消化器、泌尿生殖器、体表など)
当科医師が生理検査室、外来診察室、病棟などで随時行います。
体表にゼリーを塗って、超音波診断装置でおなかの中の臓器や精巣、体表の疾患などを観察する検査です。痛みや放射線被ばくがなく、鎮静も不要でベッドサイドで容易に実施できる、非常に有用な検査です。
腸重積症、腸回転異常症、急性虫垂炎、精巣捻転、肥厚性幽門狭窄症など緊急性の高い疾患や、鼠径ヘルニア、精索水瘤(陰嚢水腫)、停留精巣、水腎症、頚部嚢胞、皮下腫瘤など日常よくみられる疾患など、多くの小児外科疾患の診断が可能であり、腹部腫瘍、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症などが疑われる場合の初期検査としても重要です。
上部消化管造影
当科医師がレントゲン透視室にて行います。
造影剤(X線で観察可能な薬剤)をお口から飲むか、お鼻から挿入したチューブを通して、食道、胃、十二指腸に流して観察し、病気の有無、部位、状態を検査します。胃食道逆流症、食道狭窄症、十二指腸狭窄症、腸回転異常症などを疑う場合に実施します。消化管異物の摘出に用いることもあります。
注腸造影検査
当科医師がレントゲン透視室にて行います。
造影剤(X線で観察可能な薬剤)を肛門から挿入したチューブを通して、おもに大腸に流して観察し、病気の有無、部位、状態を検査します。ヒルシュスプルング病、大腸ポリープなどを疑う場合に実施します。腸重積症や、便秘の治療に用いることもあります。
膀胱尿道造影
当科医師がレントゲン透視室にて行います。
造影剤(X線で観察可能な薬剤)を尿道から膀胱に挿入したチューブを通して膀胱内に注入し、膀胱、尿道、尿管の検査を行います。膀胱尿管逆流症、膀胱の形態異常、尿道狭窄などを疑う場合に実施します。
消化管内視鏡検査(上部、下部)
おもに手術室にて全身麻酔下に、当科医師または他科医師が実施します。
上部消化管内視鏡検査(いわゆる「胃カメラ」)は、お口から挿入した細いカメラで食道、胃、十二指腸を観察します。胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、食道狭窄症、十二指腸狭窄症などの診断を行います。ポリープ、食道胃静脈瘤などの場合は同時に治療を行うことがあります。
下部消化管内視鏡検査(いわゆる「大腸カメラ」)は、肛門から挿入した細いカメラで、大腸(一部小腸)を観察します。ポリープがある場合は同時に切除を行うことがあります。
気管支鏡検査
気管切開後の患者さんに対して、病棟、外来などで当科医師が随時実施します。気管切開カニューレを通して細いカメラを挿入し、肉芽、出血、狭窄など気管内の状態を観察します。
新生児外科診療
総合周産期センターの一部門として、新生児科、産科と緊密に連携し、超・極低出生体重児、染色体異常、胎児診断例を含む新生児に対する手術治療を多数行っています。胎児診断例では、出生前より産科、新生児科医師とともに胎児エコーを実施し、お産や出生後の治療などについて検討します。
新生児に対する手術実績 2025年 16例、2024年 15例、2023年 8例
上記のうち超・極低出生体重児に対する手術実績 2025年 5例、2024年 5例、2023年 6例
染色体異常症例に対する診療実績 21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー、他
胎児診断例に対する手術実績 先天性横隔膜ヘルニア、十二指腸閉鎖、腸閉塞、他
胎児診断例に対する手術以外の診療実績 先天性水腎症、多嚢胞性異形成腎、卵巣嚢腫、先天性胸腹水、他
低侵襲手術
きずが小さく痛みの少ない内視鏡手術、臍からの手術も積極的に行っています。
内視鏡手術実績 2025年 78例、2024年 75例、2023年 57例
上記のうち2025年は単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILPEC) 52例、 腹腔鏡下虫垂切除術 14例
内視鏡手術の例
・単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILPEC)
鼠径ヘルニアに対する手術は、従来は鼠径部の2㎝程の創で行っていましたが、最近では傷あとの残らない単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(SILPEC)を主に行っています。おへその中の創と針孔のみで、細いカメラ、鉗子と呼ばれる器具、糸を通した専用の針を用いて手術を行います。術後数ヶ月経つと、創は全く分からなくなります。
・単孔式腹腔鏡下虫垂切除術
救急疾患である急性虫垂炎に対しても、傷あとが小さいか残らない単孔式腹腔鏡下虫垂切除術を多数行っています。開腹手術の場合は5-10㎝程度の創が必要ですが、腹腔鏡手術をおへその創のみで行える場合は傷あとはほぼ分からなくなり、追加の創が必要な場合も通常は1cm弱の創1、2ヶ所のみです。
多科、多職種連携
総合病院の強みを活かして、小児科、新生児科、麻酔科、集中治療科、心臓血管外科、脳神経外科、成人外科(胃食道外科、肝胆膵・移植外科、大腸肛門外科、呼吸器外科)、消化器内科を始めとする多診療科、看護師、助産師、薬剤師、保育士、管理栄養士、ソーシャルワーカー等の多職種と連携して、手術等外科疾患の治療のみならず、他疾患の治療、成長発達、在宅医療、患者さん・ご家族の生活の質(QOL)向上・維持、成人移行などにも対応いたします。
小児に適した療養環境
年齢、病状に合わせた入院および外来の療養環境を整備しています。
・入院 小児病棟
・その他NICU/GCU、産科病棟(新生児室)、集中治療室(ICU)等
・外来 小児科 小児科外来
・その他小児保健部、救急外来等