メンタルヘルス科

重要なお知らせ

 


  • 当科では、院内の他の診療科からのご紹介があった場合を除き、新規の院外からの外来患者さんの受付を休止しております。
  • 当科は入院病床を有さないため、精神科の入院加療を行っておりません。当院に通院中の患者さんで、精神科の入院加療が必要となる場合は、精神科病棟を有する医療機関をご紹介いたします。
  • 精神の症状が落ち着いた時点で、病診連携を推進するために、近隣の医療機関をご紹介することがあります。

 

当科のご紹介

「メンタルヘルス科」という名前は聞きなれないかもしれませんが、従来の「精神科」、古くは「神経科」などと呼ばれていた科に相当します。「心療内科」とは厳密には異なりますが、同じ疾患をどちらの科でも診ることが多いため、ほぼ同じと考えても大きな間違いではありません。病院によっては「精神科」(あるいは「メンタルヘルス科」)と「心療内科」の両方の科があり役割分担している場合がありますが、ほとんどの病院ではどちらか一つの科だけになっています。病院によっては「こころのケア科」、「心の診療科」などとも呼ばれています。
いずれにしても、従来の「精神科」に象徴された硬く暗いイメージを払拭し、患者さんに親しみやすく受診しやすい科とするのが、こうした名称工夫のねらいです。

扱う疾患

うつ病、うつ状態・躁うつ病(双極性障害)・パニック障害・他の不安障害・統合失調症・認知症・てんかん

このような症状の方を診察いたします

不安、うつ気分、気分変動、意欲低下、不眠、食欲低下、記憶力低下

主な検査

脳波、頭部断層撮影、認知機能検査、知能検査、性格検査

主な実績

他にも、糖尿病、呼吸器疾患、膠原病や耳鼻科疾患への介入件数も多いです。また、当院で身体疾患の治療を受けている方のご家族についても、「第二の患者さん」と考え、精神・心理的なサポートをしていきたいと考えております。

診療実績(2024年度)

外来
延患者数 新患者数 1日平均患者数
7,623 527 31.4

特色

当科の主な役割は、院内の他の診療科で身体の病気の治療を受けている患者さんの精神・心理的問題への対応であると考えています。このような精神科医療と身体科医療を繋ぐ医療を、リエゾン精神医療と言います。
当院に入院中の患者さんの精神面の不調に対しては、精神科医・精神看護専門看護師(リエゾンナース)・公認心理師・薬剤師で構成される「精神科リエゾンチーム」が回診し、主治医や病棟スタッフと相談しながら治療します。元々の精神疾患や、身体疾患に伴う不安、気分の落ち込みやせん妄等により、身体の加療に影響が出ることのないようにサポートしています。

当科で扱っている、リエゾン精神医療の例を示します。
  • サイコオンコロジー:がん患者さんが対象
  • 周産期メンタルヘルス:妊娠前~産後の方が対象
  • サイコネフロロジー:腎疾患の方が対象
  • サイコカーディオロジー:心疾患の方が対象
  • 救急領域:救急疾患や、事故に遭われた方が対象
  • 高齢者:せん妄の予防や対応、入院中の認知機能低下を予防
  • グリーフケア:大切な方を亡くされた方が対象
  • 他にも、糖尿病、呼吸器疾患、膠原病や耳鼻科疾患への介入件数も多いです。また、当院で身体疾患の治療を受けている方のご家族についても、「第二の患者さん」と考え、精神・心理的なサポートをしていきたいと考えております。
    当科の介入については、入院・外来ともに、当院の他の診療科の主治医から、当科への診察依頼が必要です。気になることがあれば、まずは主治医にご相談ください。

    参考のため、下記に2024年度下半期の精神科リエゾンチームへの依頼件数と、その依頼元の内訳、および外来患者コンサルテーション紹介元を表としています。また、依頼主訴の上位5項目も次の表にまとめております。

    入院患者依頼件数(2024年度下半期 精神科リエゾンチームへの依頼件数)
    内科系 155件 外科 167件
    外来患者依頼件数(2024年度下半期 コンサルテーション紹介元)
    内科系 35件 外科 23件
    小児・周産系 32件 その他 26件
    リエゾンへの依頼内容 精神科診断 上位5項目
    1. せん妄(辻褄の合わない言動・夜に落ち着かない等) 33%
    2. 適応障害(急な病気の発覚で精神的な衝撃を受けている等) 20%
    3. うつ病エピソード(入院前から続く抑うつ症状) 6%
    4. 不安障害(MRIに入ることに恐怖を感じる等の不安症状) 5%
    4. アルコール使用障害(離脱症状や、飲酒をやめられない等) 5%

    公認心理師の活動について

    メンタルヘルス科に所属している公認心理師は下記の診療チームに所属し、患者さんやそのご家族等の支援を行っています。
    詳細はこちら⇓

    【診療チーム】

    【特色のある取り組み】


     

    【緩和ケアチーム】

    癌そのものや、治療によって起こるさまざまな心身の症状に対し、多職種が連携し症状の改善に取り組み、患者さんの生活の質の向上・治療効果を上げることを目的として活動するチームです。心理師は他職種と共に、患者さんやご家族の不安・気分の落ち込み・スピリチュアルペイン・悲嘆といった気持ちのつらさに対応しています。

    【糖尿病ケアチーム】

    糖尿病の診断が間もない方、治療に向き合っている方やご家族に対して、病棟でお話をうかがうことや、外来でのカウンセリングを行っています。またチームカンファレンスの出席、血糖調整入院時の面談や、糖尿病教室の講義などの活動を行っています。

    【幹細胞移植サポートチーム】

    血液内科病棟に入院され、幹細胞移植を行う患者さん・家族への支援を行っています。長期の個室入院が想定されるので、具体的な気分転換の方法や治療のモチベーションを保つための工夫を検討しています。チームカンファレンスに参加し、多職種で連携をとりながら対応します。

    【慢性腎不全サポートチーム】

    入院中の血液透析、腹膜透析をされている患者さんやご家族のお話をうかがうことや、外来のカウンセリングを行っています。またチームカンファレンスの出席や、腎臓病教室の講義などの活動を行っています。

    【HIVケアチーム】

    当センターはエイズ診療拠点病院の1つです。定期通院をされている患者さんの外来カウンセリングを行ったり、ご家族やパートナーの方のお話をうかがったり、チームカンファレンスに出席するなどの活動を行っています。入院中の患者さん、ご家族やパートナーの方への支援も同様に行っています。

    【がんになった親をもつ子どもへのサポートチーム】

    お子さんをお持ちのがん患者さんが、安心して療養生活を送ることができるよう、ご家族の支援を考えるチームです。治療と子育ての両立についてやお子さんに病気のことをどう伝えるか等、患者さん・配偶者の方との相談や、お子さんへの面談も行っています。

    【精神科リエゾンチーム】

    身体の治療がスムーズに進むようにチームで支援を行っています。心理職は主に患者さんご本人の不安・不眠への対応の相談を行ったり、ご家族など近しい方のつらい思いをうかがっています。各種検査を行うこともあります。DSTチームと合同で院内デイケアを開催したり、定期カンファレンスを行っています。

    【重症患者対応メディエーターチーム】

    救急・集中治療病棟にご入院する患者様およびご家族に入院早期から寄り添い、病状理解や意思決定を支援します。ご希望に併せて病状説明の場にも同席し、患者様やご家族の不安や疑問に寄り添いつつ、医療者との橋渡しを役割とします。

    【心大血管疾患リハビリテーションチーム】

    心疾患を抱える患者様がより良い療養生活を送れるように、治療に加えて、リハビリ・食事・服薬指導・社会的経済的な支援・メンタルヘルスケアを含めた多面的・包括的な介入を当センターでは実施しています。多職種と日々連携しながら、心理師は患者さん・ご家族のニーズに応じて心理支援を行います。

    【AYA世代支援チーム】

    AYA世代とは、がん患者さんのうち15歳から39歳の方があてはまります。思春期・若年成人にあたるこの年代は学生から社会人、結婚・出産から子育て世代とライフステージが大きく変化する時期です。困りごとは多様なため多職種が連携し、心理師は患者さん・ご家族のニーズに応じて心理支援を行います。

    【間質性肺炎チーム】

    間質性肺炎センターには全国から患者さんがいらっしゃいます。息切れや咳といった症状から生じる不安な気持ちや、今後の生活についてお気持ちをうかがいつつ、その人らしさを大切にした生活ができるようお話をうかがっていきます。




    また当科公認心理師は、下記の特色ある取り組みも行っています。

    【グリーフサポート】

    グリーフサポートは個別カウンセリングとグループ(グリーフサポートグループ)の2つに大別されます。後者では、当センターで大切な人を亡くされた方を対象に、お気持ちのつらさに寄り添いながら、皆さんのグリーフをサポートしています。原則毎月第2金曜日の午後に開催され、グリーフやこころのケアに関するミニ講義と交流の場を企画しています。精神科医と公認心理師が司会や講義を担当しています。参加をご希望の方は主治医にご相談ください。

    【お酒の悩み相談(ABCDプログラム)】

    アルコール治療専門病院へのご紹介を基本としていますが、当院でもお酒と健康的に付き合っていきたい、あるいはやめたいと希望される患者さんに対し、簡易的なプログラムを行っております。プログラムは基本的に3回1セットとなっております。ご希望の方は、主治医の先生へご相談ください。

    【睡眠相談(CBT-I)】

    眠りに悩みを抱える患者さんに対し、公認心理師が睡眠環境や過ごし方に関する助言を行います。不眠に悩む方の中には、誤った思い込みによる不眠の悪循環に陥っている方も多いため、思い込みの修正や、新たな知識を獲得を図ります。基本的には3回1セットのプログラムとして精神科医師の指示の元に行っています。

    【災害支援】

    赤十字の救護業務における一つの柱は「こころのケア」と定められています。被災地における被災者支援(こころのケア活動)のみならず、現地にて活動を行い、帰還した支援者に対する精神的なフォローも私たち公認心理師の職務です。救護班員やこころのケア要員、ボランティアスタッフに対する心理教育活動も年間を通して行っています。

    【自殺未遂者支援】

    当センターには厚生労働省の定める研修を受けたスタッフが複数名在籍しており、自殺企図等によって救急搬送された患者さんと家族へのサポートを実施しています。ご本人のお話をうかがいながら、ストレスに対する理解を深めるための面談や今後の生活について多職種で連携をとりながら進めていきます。

    【検査】

    当センターで治療中の患者さんに対して、MMSEやWMS-Rなどの認知機能の検査を行っています。加齢によるものだけでなく、治療の影響やその時の精神状態によっても認知機能は変化することがあります。そのため、記憶力・注意力・見当識など、ご本人に対する質問やご家族の聴取を通して、総合的に認知機能を評価しています。

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